蘭野球事始 ~オランダ野球風説書~

自称日本一オランダの野球に詳しいブログ

オランダの野球とは

こんにちは。

自称、日本一オランダの野球に詳しい蘭野球事始です。

2012年3月からオランダの野球について発信するブログ書いておりますが、執筆の本格的な再開、以前書いていたブログサービスの終了に伴い今回はてなブログを新たに開設しました。

今まで書いてきた過去の記事についてもこちらに掲載します。

まずは第1回目の記事です。

 

2012-03-28 00:07:37

まずはオランダの野球の紹介からしたいと思います。

そもそも、なぜヨーロッパの、しかもオランダの野球なんだ?と疑問を持つ方も多いでしょうが、オランダには僕を惹きつけた何かがあるのです。それほどの魅力が感じられるのです。

では初めにオランダ代表の成績から、
オランダ代表は去年の10月に開催された野球W杯でキューバアメリカの強豪国をことごとく破って初優勝を飾りました。もちろんキューバは最強の布陣でしたし、アメリカも3Aの有望な選手のオールスターで構成されていました。それに対してオランダは半数以上のほとんどが国内リーグのフーフトクラッセに所属する選手であり、それに加えてMLB傘下のマイナーに所属する選手で構成されていました。もちろん個々の技術ではまだまだ荒い部分があったり強豪国には及ばない所がありますが、それを埋める程のチームプレーやチームワークがすばらしいのです。オランダのチームカラーを一言で言うと、巨人たちのスモールベースボール、です。世界で最も背が高い民族と言われる強靭な肉体のオランダ人とバネのある身体能力に優れたオランダ領アンティル(カリブ海に浮かぶ)の選手たちはその体格に似合わず投手力と堅実で派手な守備でゲームを進めて行き、皆で一点を奪いとって勝利を導きます。日本との違いはパワーがある所ですかね。そんな自分たちの身の丈を理解した、弱者には適当なスタイルだからこそW杯でキューバを二度も破って優勝する程の力をつけたのです。

過去二回のWBCでも2006ではシャーロン・マルティスがパナマ戦でノーヒットノーランを、2009にはドミニカ共和国を二度破って二次ラウンド進出をしていて次回の2013では更なる飛躍が期待されます。2013は前回までの様に東京がアジアのチームだけで固められずそこにキューバやオランダが入るかもしれないという情報があります。もしそれが実現したら日本も安心してはいられないでしょう。そこで日本中に衝撃を与えて欲しいと思います。それだけの力はもうあります。ヨーロッパの小国が野球で日本を倒すって考えたらワクワクしませんか?
もうそんな時代になって来たのです。

それではここでそんなオランダ代表のメンバーを簡単に紹介します。

ロブ コルデマンス 投手 右投右打
(L&D Amsterdam Pirates)
オランダのベテランエース。37歳。
去年のW杯決勝でもキューバ相手に二安打一失点と勝負強いストライク先行のテンポのいい投球でオランダを勝利に導いた。伝家の宝刀はチェンジアップ。なんだかんだ三振もとれる投手。オランダ国内での野球フィーバーではなでしこの沢みたいな存在。

トム ストイフバーゲン 投手 右投右打
(ミネソタツインズ)
オランダの期待の若手エース。24歳。
去年のW杯では2勝1セーブと最優秀防御率0.00を記録。3Aにも昇格し今年はメジャーデビューが期待される。どちらかと言うと、打たせてとるのが持ち味。

シドニー デヨング 捕手 右投右打
(L&D Amsterdam Pirates)
オランダ代表元キャプテン。32歳。
長らくオランダの正捕手とキャプテンを務めてきた世界を知る男。オランダ野球代表で本国の白人とアンティルの黒人をうまくまとめて来た選手の一人。強肩強打のキャッチャー。2009のWBCでのシカゴカブスの抑えマーモルから放った大きい二塁打は印象的。昨年のW杯を機に惜しまれながら代表を引退した。パイレーツではプレーを続ける。

ドゥワイネ ケンプ 内野手 右投右打
(DOOR Neptunus)
オランダのスピードスター。24歳。
オランダ人の中では際立って背が低く、すぐに見つけられる程小さい。代表ではセカンド、ネプチューンズではショートを守る。外野もするがどこか危なっかしい…もちろん内野は抜群のうまさだ。打撃はパンチ力もある積極的なタイプで、盗塁も多い。オランダの機動力はこの人。

ブライアン エンゲルハルト 外野手
左投左打
(Corendon Kinheim)
オランダの大砲。30歳。
WBCではオランダ初のホームランを放った。昨シーズンは34試合出場で10ホーマーという怪力ぶり。しかし、2011シーズンでは盗塁王もとっている。背は高くないが、ガッチリした体格から放たれる打球はカンタンにスタンドインしてしまう。キュラソー出身。

こんな感じです。

オランダの他にもイタリア、ドイツなど伸び盛りの国がたくさんヨーロッパには存在します。その中で僕が元々国自体がすきで、その野球に魅了されたオランダの野球を取り上げて行きますので今後もどうかよろしくお願いします‼

次回はオランダ国内リーグ、フーフトクラッセについて紹介したいと思います。