蘭野球事始 ~オランダ野球風説書~

自称日本一オランダの野球に詳しいブログ

ヨーロッパカップ2015 ロッテルダム 大会2日目

2015-06-14 07:14:46 の記事です。

 

6月3日(水) 大会2日目 第3試合

キュラソーロッテルダムネプチューンズ(オランダ) 6-1 AVG・ドラッシ・ブルノ(チェコ
勝:O・インテマ(ネ) 負:M・ソボトカ(ド)

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初戦のKNTU・エリザベートグラード戦に同様、昨年も顔合わせをしたドラッシ・ブルノ。ドラッシ・ブルノはチェコ国内リーグを、20年で19回優勝しているチェコ最強のチーム。そのチェコ王者をオランダリーグ2連覇中のネプチューンズがホームで迎え撃ちました。
昨年はドラッシの4失策を、ネプチューンズが効果的に突き7–2で勝利。この試合も最終的にはネプチューンズの失策無しに対しドラッシが2失策。6–1でネプチューンズが勝利することとなりました。ただ14本安打にも関わらずビッグイニングを作れず、1点を積み重ねて6点しか取れなかったネプチューンズの拙攻が目立った試合でもありました。

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1回表、ドラッシの先発は今季リーグ4勝1敗のM・ソボトカ。現在22歳にも関わらず2013年のWBC予選ではチェコ代表に選ばれた、チェコの将来を担う右腕。

先頭のS・ファンデルメールをセカンドフライに打ち取ったものの、D・ケンプのセーフティーバントに付いていけず出塁を許す。続く3番R・レヒトがサードゴロに倒れる間に、D・ケンプが空いた3塁を陥れる好走塁。2アウト3塁で4番G・ブークハウト。2ボール1ストライクからの4球目を狙い澄ましたかのようにセンター前に運び、ネプチューンズがあっさりと先制。

1回裏、ネプチューンズ先発は2枚看板の一人、O・インテマ。先頭を四球で出すも、後続を打ち取り無失点。ただ大会前最終登板となった5月30日のL&D・アムステルダム・パイレーツ戦では、初回で3四球を許していただけに、この日もボール先攻の不安定な立ち上がり。

ネプチューンズはその後も出塁したランナーを進塁打やヒットエンドランで進ませて、きっちりタイムリーと犠牲フライで返す。1点ずつ積み重ねていく攻撃。

4回裏、ドラッシは3対0と3点ビハインドで迎えた4回裏にようやくチーム初安打。2番M・シュナイダーが、甘く入った高めの直球をレフト線に弾き返す2塁打。続くP・フロウストはライト線にヒットを放ち、チェコ代表コンビで1点を返す。
4番J・ハイトマーはライトフライに打ち取られたものの、5番T・ポランスキーがレフト前に運び、1アウト1、2塁とチャンスを広げる。しかし後続が続かず、結局1点止まり。最終的にこの1点が唯一の得点となる。

ネプチューンズは5回、6回にもコツコツと追加点を上げ逃げ切り体制。ドラッシ先発のソボトカは6回1アウト、被安打12、四死球4、5失点で降板。

一方、ネプチューンズ先発のインテマは、6回裏1アウトから四球を出した所で降板。終わってみれば3安打2四球と、先発の役目を十二分に果たすピッチングを見せる。
そして2番手K・ケリー(1.2イニング)が6回、7回と抑え、8回はB・ファンドリール。9回は日本でもお馴染みのL・ファンミルがマウンドへ。

投手4人全て、今夏のワールドポートトーナメントと秋のWBSCプレミア12のオランダ代表。最後の3イニングと2アウトは、四死球0、被安打1。完璧な投手リレーでゲームセット。


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