蘭野球事始 ~オランダ野球風説書~

自称日本一オランダの野球に詳しいブログ

ヨーロッパカップ2015 ロッテルダム 大会3日目

2015-06-14 07:37:20 の記事です。

 

6月4日(木) 大会3日目 第3試合

キュラソーロッテルダムネプチューンズ(オランダ) 15-1 ハイデンハイム・ハイデコッフェ(ドイツ) / 7回コールド
勝:F・ティマー(ネ) 負:T・ロックウッド(K)

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昨年のドイツブンデスリーガの準優勝、ハイデンハイム・ハイデコッフェとの注目の対決。久々に欧州の舞台で戦うハイデコッフェの先発は、アメリカ人右腕のT・ロックウッド。かつてはボストン・レッドソックス傘下のマイナーリーグでプレー。今シーズンは国内リーグでここまで5勝2敗とチームの勝ち頭。
一方のネプチューンズは、今シーズンから加入したベルギー代表のK・ファンデンブランデン。オランダ代表のD・マークウェル、O・インテマと並び、先発三本柱の一角を担う投手。

投手戦になるかと思われたが、2回表にネプチューンズが大量8点を挙げるビッグイニングで早々に勝負を決める。その後も着実に追加点を挙げ、最終的に18安打15得点と猛打を見せたネプチューンズが1対15で勝利。14安打で6得点の昨日が嘘かのように、打線が繋がる試合となりました。
一方のハイデンハイムはエラーも多く、良いところ無く終戦、3日目を終え1勝2敗に。3日目時点でネプチューンズとイタリアのASDリミニが3勝目を手にし、且つどちらもハイデンハイムとの直接対決を制しているので、この段階でハイデンハイムの勝ち残りは消えました。

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1回はどちらも無得点に終わるも、2回表のネプチューンズの攻撃で試合が大きく動く。
先頭の5番R・フェルノーイが相手ショート、P・シュルツのエラーで出塁。続くC・ディアスがレフト前安打、0アウト1、2塁とチャンスを広げる。7番U・ケンプが犠牲バントを試みるも、今度はサード、J・マコーウェンのエラーで満塁に。続く8番は先発のファンデンブランデンと同様、ベルギー代表のB・ディレ。カウント2–1からの4球目の甘く入った直球を痛打、三遊間を抜けフェルノーイが還りネプチューンズ先制。その後も前日3安打、恐怖の9番S・ダーンチの2塁打で2点追加で0対3。トップに帰り1番S・ファンデルメールはレフトへの犠牲フライで1アウト取られたものの4点目。その後も相手のエラーに、タイムリーヒットも続き終わってみれば打者13人の猛攻で一挙8点。

ハイデコッフェ先発のロックウッドは3回表、先頭の9番ダーンチをライトフライで打ち取るが、続くフェルノーイに低めを上手くセンター前に運ばれお役御免。19歳とこれまた若いE・フリューゲへスイッチ。

4回裏、8点差と絶望的な差がついたが、なんとか1点ずつ返していきたいハイデコッフェ。先頭の3番マコーウェンがヒットで出塁。続くドイツ代表、4番のS・グーリングに期待がかかるものの、サードゴロ…と思いきやネプチューンズのサード、名手レヒトがまさかのエラー。場内の雰囲気もハイデコッフェ応援ムードで、5番A・ダンスモアが1塁線を破り、0アウト満塁。6番のドイツの二刀流、L・ソマーはファーストライナーに惜しくも倒れるも、まだ1アウト満塁。そしてついに7番J・クルムが、ネプチューンズ先発ファンデンブランデンのストレートをレフト前弾き返しついに一点返す。も、後続が打ち取られ反撃はここまで。

2回途中から登板のフリューゲ。4回までランナーを出すものの要所を抑え無失点と好投。しかし5回に状況は一転。四球、野選、内野安打、四球で9点目を献上して左腕M・ジローに交代。この16歳の若き左腕も勢いついたネプチューンズ打線は止められず、自責点は付かないものの残りの走者を全て返され3失点。5回までで1対12と、7回には更に3点を追加し、1対15とあとはコールドゲームを待つだけ。

この試合もネプチューンズは、早めの継投策で付け入る隙を与えない。5回からは18歳のF・ティマー、6回は17歳のG・ティマー、そして7回は19歳のS・ファンデンコッペルと、普段はユースチームで投げる3人にそれぞれ1イニング。3人も起用に答え、被安打2、四死球2と好投しゲームセット。ドイツの準優勝チームをもってしても、ネプチューンズを止める事は出来ず。


天候に恵まれた大会3日目


7月18日(土)から開催のワールドポートトーナメントに向けて改装中
日本代表も近日発表予定


連日ヨーロッパ球界関係者が観戦
この日はオランダ代表監督のスティーブ・ヤンセン監督をはじめ、マイク・ハートリー、シドニーデ・ヨング両コーチなどが視察中