蘭野球事始 ~オランダ野球風説書~

自称日本一オランダの野球に詳しいブログ

カリアン・サムス(欧州代表 / オランダ代表)独占インタビュー

2015-03-10 05:27:34 の記事です。

 

いよいよ本日、3月10日(火)に東京ドームで開催される、
ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」

欧州代表の一人で、オランダ代表としても活躍するカリアン・サムス選手。
(侍ジャパンオフィシャルサイト 欧州代表 選手詳細 カリアン・サムス より)

来日中で試合を明日に控えたサムス選手にインタビューをしました。

正式には「Sir Kalian Rivalino Sams」。
オランダ代表として、2011年に第39回IBAFワールドカップで優勝し「サー」を受勲。
2013年には第3回WBC代表としてベスト4に貢献、日本代表とも2試合を戦ったサムス選手。

試合直前、興奮の入り交じったカリアン・サムス選手のインタビューをどうぞ。

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ーーカリアン、忙しい中インタビューを受けてくれてありがとう。早速だけど質問をさせてもらっていいかな。

「もちろん!」

――昨シーズンはオランダだけでなく、台湾でもプレーしたよね。台湾、アジアの野球はどうだった。

「アジアの野球はとても新鮮だったね。これまでプレーしたヨーロッパともアメリカとも全く違う感じがしたよ。」

――具体的にはどのような違いを感じた。

「アジアの野球は本当によく言われているけど、まさに『スモールベースボール』だったね。バントやヒットエンドランを多用するような。ピッチャーもより緩急を使って攻めていた印象だね。」

――昨シーズン最後はオランダに戻って、ホーフトクラッセ(オランダリーグ)でチャンピオンになったね。勝因は何だったと思う。

「何よりもまず、本当にいいチームだったね。その上で負けている時でも決して諦めなかったし、絶対に勝てるって自分たちを信じ続けたんだ。ありきたりな答えなんだけどね。でも改めて本当に大事なことなんだと思ったよ。その結果の優勝だから本当に格別なものだったね。」

――今シーズンに関して、ど直球な質問なんだけど。オランダでプレーするの。それともまたアジア。

「今のところ、オランダでプレーするつもりはないね。まだ今シーズンのチームも決まっていないよ。だから今は世界中のチームから、オファーを待っている状態かな。」

――明日はいよいよ欧州代表として、侍ジャパン(日本代表)との試合だね。侍ジャパンの印象、それとチーム内の雰囲気を教えてもらえるかな。

「今回はいい試合になると思うよ。日本の野球、特にNPBがレベルが高いことは誰もが知っているからね。それに日本はいつの時代も良いプレーヤーが揃っているし。欧州代表チームの雰囲気は全員が『興奮して待ちきれない!』って感じだね。」

――日本のファンには、カリアンのどこに注目して欲しい。

「全部!パワー、スピード、守備、肩、全て見て欲しいね。それとこの試合に限った事ではないけれど、自分も含めチーム全員の真剣さを見て欲しいかな。そして個人としては願わくば、試合の後にNPBや日本野球、アジアのチームからオファーが届いて欲しいね。」

――今回は欧州代表だけど、オランダ代表でも常連メンバーだよね。ヨーロッパを代表して、そして国家を代表して戦う事は、どういった心境なんだろう。

「今回ヨーロッパを代表して、日本に来ることが出来て本当に嬉しく思っているよ。これまでオランダ代表としての経験はあったけど、欧州代表で、しかも侍ジャパンと試合出来るなんてめったに無いチャンスだからね。本当に名誉な事だと思う。オランダ代表でのプレーは、また今回とは違った、言葉では表し難い特別な感情があるね。自分が国を代表して戦って、さらにオランダ国中の愛を感じてプレーが出来て。オランダ代表ではそれなりに試合に出ているけど、いつも『Excellent !!!』って気持ちになるよ。」

ーー最後の質問。日本からオファーが来たらプレーするつもりはある。

「もちろん!!日本でプレ―したい!!!」

――ありがとう、カリアン。明日の活躍を楽しみにしているね。日本からオファーが来たらサポートするから!

「ありがとう!」

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試合前日にも関わらず、気さくに応じて頂いたサムス選手。
今日からの日欧野球で活躍し、日本球界からのオファーが届く事を願っています。

Geniet van het spel

Kalian Sams
オランダ代表でのサムス選手